高度に専門的な知識を養成するための専門職大学院
 
 

専門職大学院は平成15年に制度化されました。研究職の養成という傾向が強かった従来の大学院に、「高度に専門的な職業能力を有する人材の養成」という目的を持たせたものです。職業人養成については,すでに昭和49年の大学院設置基準制定の際に修士課程の目的の一つとして位置付けられ,博士課程については平成元年の大学院設置基準改正により明文化されましたが、理工系以外は修士号・博士号取得者の社会的需要が少なく進展はしませんでした。 これが進展するのはMBA(経営学修士)ブームが起きた1990年代です。当時日本にも経営学修士課程を持つ大学院はありましたが、アメリカなどのMBAとは異なり制度的には従来の修士課程と同じ扱いでした。そこで多くの企業人は、いわゆるグローバルな価値のあるアメリカのMBAを取得すべく留学していったのです。さらに、おりからの国際化の流れの中で、経営・法律・会計などの分野において「高度に専門的な職業人の育成」という需要が起こり、平成15年に至り制度化されたのが専門職大学院ということになります。
専門職大学院と従来の大学院との違いとは、
(1)修業年限の違い:従来の大学院は修士2年、博士3年というように年限が決まっていましたが、専門職大学院は分野の特性によって、2年または1年以上2年未満(法科大学院は3年)と課程に応じてフレキシブルになっています。
(2)論文不要:学位論文の提出が義務付けられていないというのも大きな特徴です。論文作成に必要以上のウエイトを置かず、専門的職業能力の習得に専念することを優先しています。
(3)学位の違い:従来の大学院では修士(○○)・博士(○○)となりますが、専門職大学院は「○○修士(専門職)」、「○○博士(専門職)」という肩書きになります。
(4)第三者評価が義務付けられている:専門職大学院は、5年に一度、学外の第三者機関(政府=文部科学省の認定を受けた非営利の民間機関)の評価を受けることが義務付けられています。
などです。こうした制度は欧米のプロフェッショナル・スクールをモデルとして策定されたものです。
現在、専門職大学院には次のようなものがあります。

法科大学院会計大学院MBA(経営学修士)技術経営大学院(MOT)公共政策・政治医療・福祉・心理教育大学院・教職大学院情報・理工系大学院知的財産大学院公衆衛生大学院





 
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