社会人に合わせた開講形態-4
 
 

大学院の修業年限は、修士(博士前期)課程2年、博士(博士後期)課程3年、専門職大学院で1~3年といったところです。しかし社会人院生は、仕事の都合で出席できない、あるいは論文を書く時間が確保できないなどで留年することが考えられます。そうしたリスクをあらかじめ織り込んで、入学時に「長期履修学生」として申請し、通常の修業年限より1~2年長い期間で修了するよう履修計画を立てて在籍することができます。この場合、2年で修了する課程を4年かけて修了しても学費は2年分となるところがほとんどです。また途中で事情が好転して、受講可能時間が多く持てるようになれば、そのぶん修学年限を減らせるという制度をとるところもあります。ただし長期履修制度は学校により条件が異なる場合もあり、制度のない大学もかなりあるので、入学までに情報をチェックしておくことが大切です。

 

昼間だけでなく夜間開講の授業も受講することで修業期間を圧縮するものです。修業年限が1年以上2年未満のものを短期在学コースといいます。このうち1年で修了するものを1年制コースと称します。1年間だけなら休職できるという人には、この1年制コースがおすすめです。最近はこの制度を採用する大学院が増えています。

   

 

忙しい社会人のために、交通便利なターミナルや都心のビル内に教室を設ける例が増えています。これがサテライトキャンパスで、職場が都市の中心部にある社会人にとっては通学時間を最低限に抑えることができるというメリットがあります。郊外にキャンパスを持つ大学や、他府県の大学が、大都市で仕事をする社会人のために設ける例が多いようです。

 

これは社会人院生の制度とはいえませんが、入学時期や学習期間をフレキシブルに選択できる可能性があり、とくに社会人にとっては有益な制度となる可能性があります。セメスター制度は、簡単に言えば従来1年が基本的だった単位取得のための学習期間を半年単位とする制度です。また秋季入学制度とは、これまでの4月入学だけではなく秋(9月あるいは10月)にも入学可能とする制度です。この二つを組み合わせれば、入学から卒業までの期間を半年単位で設定できることも可能になります。仕事の都合で春の入学が困難だという場合、秋の入学ということも可能になるわけです。一般的な就職シーズンが4月という日本の現状では、未就職の院生にはなじみにくい制度ですが、すでに就職している社会人院生にとっては便利な制度です。

 






 
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